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導入事例

PLATEAU

Case002

PLATEAUを使用した風洞実験用都市模型

国土交通省主導で整備されている3次元都市モデル「PLATEAU」から風洞実験用都市模型を3Dプリンターで製作しました。

光造形のノウハウを詰め込んだ製作過程

■光造形3Dプリンター活用のメリット

従来、風洞実験は、アクリル板や木材などを手作業で加工し、実際の街並みを表現した模型が用いられることが多かったのですが、建物のディティールや地表の細かな凹凸までは再現することができませんでした。3Dプリンターを活用することにより、東京都の3次元都市モデルのデータを1/800スケールで造形。光造形ならではの高精度プリントで、ビル群一つ一つの細かいディティールまで忠実に再現することができます。

■製作過程

①3DCADによるデータ編集

国土交通省主導で整備されている3次元都市モデル「PLATEAU」。その航空測量等に基づき取得したデータから建物等の地物を3次元で生成した都市モデルを、3DCADを使って編集します。軽量化のため内部を中空化したり、1/800に縮尺した際、形状再現が困難となる箇所の厚み増しなど、造形時のリスクを考慮しつつ見た目を損なわないようにします。また直径2mとなる地表は、造形できるパーツサイズにとなるようデータ上で12分割します。

②VoxelDance Additiveによる造形準備

造形準備ソフトウエア・VoxelDance Additiveを使い、3DCADデータをスライスデータへ変換します。その際、造形精度のポテンシャルを引き出すために最適な造形姿勢や配置を設定します。またBfullの独自技術である「ウルトラファインサポート」により、パーツとサポート材の接点を極限まで小さくします。それにより、サポート除去や研磨など後処理を50%削減*することが可能となります。

③ZRapid iSLA byBfullによる造形

大型光造形3Dプリンター・ZRapid iSLA byBfullで建物と地表を造形します。800×800×400mmまでプリントできるため、風洞実験用都市模型の中心となる東京都庁も一体で造形しました。東京都庁は透明材料、地表や周囲の建物は白色材料(ともにABSライク)でプリントしています。

④造形パーツの洗浄

パーツをZRapid iSLA byBfullから取り出して洗浄します。溶剤に浸け、周囲の余分なレジンを取り除きます。

⑤仮置きと風速センサー用の穴あけ加工

12分割した地表パーツを仮置きし、分割した地表の嵌合などをチェックします。造形精度が低いとここでズレが生じてしまうからです。嵌合確認後、風速センサーを通す穴を開けていきます。

⑥風洞実験装置への設置

愛知県一宮市から東京都清瀬市内の風洞実験施設へ輸送。搬入と設置を行いました。都庁を中心としたビル群が忠実に再現され、従来工法では実現できないクオリティです。大型光造形3Dプリンターのメリットを存分に活かしたプロジェクトとなりました。

■「Bfull 3Dプリント」とは

低価格と短納期を国内最大級の生産力で実現する、コスパ抜群な3Dプリントサービスです。建築模型だけでなく、試作モデルやモックアップ、治具や注型マスターなど、製造業を中心に1000社以上の企業様にご愛顧いただいています。

『コスパ抜群5つの理由』

①光造形方式では最安値級の価格

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