導入事例

Case001

大同工機株式会社 様

所在地:東京都千代田区鍛冶町2丁目6番1号
創業 :1955年
業種 :プラント装置に附属する機器の製造
WEB :https://www.daidomachines.com/

テクニカルセンター 開発グループ 研究開発チーム
上級スタッフ 岩崎靖弘氏

ZRapid iSLA byBfull導入で実現した試作サイクルの高速化

『2~3週間を要していた試作リードタイムが、最短3時間になりました。』

グローバルで3,500台販売されているZRapid iSLAシリーズ。Bfullでは国内のプロ製造業様向けに独自のパラメーターをプリセット「ZRapid iSLA byBfull(以下iSLA)」として販売。既に大手自動車メーカーをはじめ、製造業で幅広く活用されている。プラント向け機器のトップランナー・大同工機株式会社もその一社。今回は装置選定と運用の責任者である岩崎氏へお話を伺った。

貴社の事業と所属部門の役割を教えてください。

岩崎氏:当社では「ろ過」をはじめ、プラント・工場の流体に関する機器製造を行っています。私の所属は開発グループ・研究開発チームで、高度化・多様化するお客様のニーズにお応えするため、実流試験、各種分析など行い、要求事項に対する製品の選定・開発を行っております。

ストレーナをはじめとする製品のユーザー、また貴社製品の強みを教えてください。

岩崎氏:国内外の工場や施設等に数多く納めさせていただいております。お客さまごとのご要望にお応えするため、当社は『既製品のカスタマイズ』『オーダーメイド製造』にも対応しております。国内外の様々な法令・規格に準拠した製品の豊富な実績があります。

これまで3Dプリンターのご利用は?

岩崎氏:卓上型の光造形3Dプリンターを保有しています。

その中で課題はありましたか?

岩崎氏:可視化モデルを製作しようとしても材料の透明度が低く、また小さなサイズしか造形できないことが課題でした。一方で金属加工での試作もしていましたが、リードタイムが長いため開発が止まってしまうというボトルネックもありました。

新たな3Dプリンターの選定における必要要件は何でしたか?

岩崎氏:実流試験で内部が見える透明度と、実流試験に耐えられる強度。ほかには十分な造形サイズと精度の良い造形品質ですね。

iSLAを導入する決め手は何でしたか?

岩崎氏:まず十分なワークサイズがありながら、本体も材料も手頃な価格であったこと。また材料の透明度が高いことも決め手になりました。

導入前、Bfullのサポートはいかがでしたか?

岩崎氏:まずは他社の3Dプリンターメーカーとベンチマークサンプルで比較。求めていた透明度と形状の再現性を確認することができました。その後、実際のiSLAによる製造現場を見学させてもらい、導入後のイメージを明確にすることができました。ネガティブな部分も含め知ることができたので、安心して導入へ踏み切ることができました。

現在iSLAはどのような用途で活用していますか?

岩崎氏:試験部品、営業ツール、展示品の製作で活用しています。高い透明度で造形できるので、内部の流体も十分に可視化できます。

iSLAの導入により課題は解決できましたか?

岩崎氏:導入効果で最も期待していたのが試作リードタイムの短縮でした。それまでは当たり前のように2~3週間は掛かっていましたので。iSLAを導入したことにより最短で3時間程度、掛かったとしても2日ほどで試作が完成できるようになりました。

他にお気に入りのポイントはありますか?

岩崎氏:造形前のデータ準備ソフト「VoxelDance Additive」は、必要な機能が平易に使える印象です。またサポート材を付けたくない箇所や、逆に付けたい箇所を細かく指定できる機能は重宝しています。ただ、サポートの減らし過ぎにより造形が難しい場合にはエラーメッセージが出るとなお良いと思います。

―ありがとうございます。データ準備に関しては、引き続きエンジニアからご支援させていただきます。

運用全般についてはいかがですか?

岩崎氏:iSLAで造形した後、サポート材が手で簡単に除去できるなど、後処理が容易な点も気に入っていますね。

最後に同様の課題をお持ちのお客様へのメッセージをお願いします。

岩崎氏:Bfullさんは受託造形もやられているので、試作でお悩みならすぐにでも相談した方がいいですよ!

―本日はありがとうございました。

iSLAで造形した試作パーツが 組み込まれた実流試験装置

テクニカルセンターへ導入された
ZRapid iSLA550 byBfull
500×500×400mmまでの造形が可能